
諏訪の水穴(神仙洞)(しんせんどう)は、ここ諏訪町大平田(たいへいだ)にあり、普賢ヶ嶽(ふげんがだけ)の麓、緑豊かな木々に覆われた清水湧き出る鍾乳洞です。
この水穴には、遠い昔、信州(長野県)諏訪大社の御分霊をこの諏訪の地に祀られた神官万年太夫藤原高利夫妻が自分の木像を造り諏訪神社に納めて水穴に入り、再び帰らなかったという伝説があります。
また、水戸黄門徳川光圀公もこの水穴に入り洞(ほら)の狭くなった三の戸に「これより奥には入らぬように」と記されたとも伝えられています。
その後、水戸藩の学者や文人が訪れ、名勝として紹介してくれましたので、広く知られるようになりました。
ところが、戦後、下流に防災ダムが設置され、水穴は、砂利で埋没し、30年もの間、昔の面影を失っておりました。
この間、地元の強い復元運動が起り、県や市並びに関係団体のご協力で、このたび、水穴は立派に昔の姿に甦りました。
この価値ある天然記念物、史跡名勝としての「諏訪の水穴」を大切に守っていくことは私たちの責務です。
水穴見学の際には、充分安全に注意し、汚したり、傷つけたりすることのないようお願いいたします。
昭和57年4月18日
環境を守る日立市民会議
諏訪の水穴復元記念協賛会
(説明板より)
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