
異国人上陸文政七年(一八二四年)三月二十八日 二そうの英国捕鯨船が、常陸大津浜沖に現れて碇泊、鉄砲を持った十一名の船員が二隻のボートに分乗して富岡海岸に上陸してきた。はじめてみる巨大な黒船と異人の姿に村人たちは驚きあわて、平和な浜は忽ち大騒ぎとなった。急を聞いて駆けつけた領主中山氏の手勢によって船員は捕らえられ浜辺の民家に監禁されたが、一部の船員が逃亡を企てたため洞穴に押し込めた。沖合いの本船は数...
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